最高の自己表現!ファッション通じ幸せの連鎖起こす。

Company, Student, Teacher2015.7.26

「ファッション通じ幸せの連鎖起こす」

 Gene&co, 創業者兼代表 広瀬聖夜さん

学生起業家の多くは、IT業界に集中している。そんな中で、ファッション業界で起業した広瀬聖夜さんは、異色の存在として注目されている。どうしてファッション業界で起業したのかという素朴な疑問に加え、私自身もいつかファッション業界で起業したいという夢があり、広瀬さんに大きな関心を持った。企業のきっかけややりがいなどについて知りたいと思い、インタビューを申し込んだ。

|最高の自己表現

 —— 起業した「Gene&co,」の社名には、どんな思いが込められているのですか

 「gene(ジン)とは、遺伝子のことです。人間は一人一人顔や体格が異なります。顔や体格が異なるのは一人一人遺伝子が違うからです。そんな遺伝子のように、内面化rた人間を輝かせたいと考え、この言葉を使いました」

 ——会社として目指しているものはなんですか

 「事業の目的は『ファッションを通じてたくさんの人に感動と幸せをお届けする』ことです。外見を変えることによって周囲の反応が変わり自分に自信を持てるようになったり、外見だけでなく内面も磨くどりょ行くをするようになったりと、ファッションは最高の自己表現であり、コミュニケーションツールだと思っています。一人が笑顔になれば、その人を見て笑顔になる人がいる。そしてまたその人を見て、という笑顔と幸せの連鎖を起こしていきたいと考えています。

 つまり、自分の魅力を最大限に生かすファッションを身にまとうことで思考が変わり、運命が変わり、人生が変わる。お客さまのそんなライフサイクルをファッションを通じて応援していきたいと思っています」

|感動を届けたい

 ——起業したきっかけを教えてください

 「一言で言うと、縁です。たくさんの方の支えがあって今の自分があります。1年前はごく普通の大学生でしたが、この1年でいろいろな方と出会うことができ、コミュニケーションの大切さや人としての大切なことを知ることができました。そして何がやりたいか、なぜやりたいかを常に自問自答をして、ある答えが出ました。それが。『ファッションで本当の感動をお届けしたい』というものでした」

 「アルバイトでアパレルの販売員をしていた時に感じたのですが、売り上げばかりを考えて、その人に本当に似合うものを提案していない販売員が多すぎる。そして、お客さまとの関係性が薄い。自分はお客さまとファッションを通じて一生涯付き合っていけるような関係でいたいと思っています。だからこそ、わが社の営業活動は、口コミと紹介だけです。これからも人とのつながりを大切にしていきたいと考えています」

 ——事業内容について教えてください

 「オーダーメードのスーツ、ジャケット、シャツ、スラックスと、スーツスタイルからカジュアルスタイルまで幅広く取りそろえています。口コミや紹介のお客さまとお会いさせていただき、どんなスタイルが好みなのかヒアリングをして、体型や顔立ちだけでなく性格も加味して、色彩効果や心理効果を考え、お客さまにもっとも似合うものを提案させていただくという販売手法をとっています」

「仕立てたスーツで活躍」にワクワク

 ——この仕事をしていて、やりがいを感じるのは、どんなときですか

 「お客さまが心から喜んでくださったときです。お客さまの笑顔を見るたびに、もっとたくさんの方にファッションの素晴らしさ、感動を届けたいと強く感じます。特に思い出に残っているお客さまが2人います。1人目は、高倉豊さんです。高倉さんは、ファッションブランドのイブ・サンローランや化粧品ブランドのシスレーで活躍し、スイスの時計ブランドのウブロの日本法人の代表として5年間で売り上げを3倍に伸ばし、憧れのブランドへと成長させた方です。現在はビジネスコンサルタントとして、執筆活動や講演活動をされています」

|かけがえのない出会い

 「高倉さんから教えていただいた考え方によって、今の自分があると思っています。それは『限られた状況の中で成果を出すことが大切』というものです。そして、『正しいことをやっていても差別化にならない。疑ってみることが大切』」ということ。この考え方を教えていただいてから、できないことをできないと捉えられるのではなく、どうやったらできるかを常に考え、常識を疑い、本質は何か考えることができるようになりました。だからこそ、大学生でも事業を確立できたと思っています。色彩効果や心理効果を考え、生地を選び、お客さまに最も似合うものを提供します。高倉さんも自分が仕立てたスーツをとても気に入ってくださりました」

 「2人目は、不動産会社のメイクスの副社長の男松祐次さんです。男松さんにもオーダーメイドスーツを作らさせていただきました。メイクスは土地取得からマンション開発、販売後の管理まで自社スタッフが一貫して行い、ワンストップで顧客をサポートすることが強みで、笑顔のすてきな社員が多い会社です。そして、男松さんには、悩んでいる時にいつもアドバイスをしていただいています。スーツを大変気に入ってくださり、『また作ってよ』と言われたときは心からうれしかったです。ビジネスの第一線で活躍する2人に笑顔で心から喜んでいただいたことは誇りです。考えてみてください。自分が仕立てたスーツを着たお客さまは、業界の最先端で活躍する。これほどワクワクすることはありません」

|環境を言い訳にしない

 ——一番苦労したこと、それをどうやって乗り越えたのか教えてください

 「起業する前が一番悩みました。悩んだことは2つ。1つ目は、厳しい環境にあるファッション業界でお金を稼いでいけるか。2つ目は、好きなことを仕事にするべきかどうかです。この景気が悪い中、ファッション業界で生き残っていけるのか、当時はとても不安でした。そんな不安を吹き飛ばしてくれたのは、親友の存在でした。その親友はプロドラマーを目指して、毎日寝る間を惜しんで練習しています。環境を言い訳にしているときだけだと気付き、恥ずかしくなりました。『努力して夢をかなえればいい』と、親友のおかげでファッション業界に挑戦することを決意できました」

 ——好きなことを仕事にしない方がいいというのは、どういうことですか

 「尊敬していた経営者の方に『好きなことを仕事にするべきではない。才能を生かせるの仕事をするべきだ。君の才能を生かせる仕事はいくらでもある』と言われました。すでにファッション業界に挑戦すると決心していたのですが、少し考えました。それでも、自分の中でぶれませんでした。『自分はファッションをただ好きなだけではない。人生を変えることができる幸せ法則だと思っている』と、その経営者に伝えたら、こう言われました。『それこそが君の才能だ。情熱のあるものに対しては絶対に曲げないこと。他人から何を言われようと、信じることをあきらめない。それが君の才能で、天賦のものです』と。起業の難題を乗り越えることができたのも、自分を信じ続けたからだと思っています。出会った全ての方に感謝して、自分を信じて、仕事をしていこうと考えています」

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