Comfort Zoneの活躍が、SANKEI EXPRESS に掲載。

Student, Teacher2016.3.27

|Comfort Zoneの活躍が 産経 Express に掲載

産業経済新聞社が発行していたタブロイド版の日刊新聞に、Comfort Zoneの活躍が掲載されました。

「自分の人生を伝えるツール磨いて」

「継未ーTUGUMIー」代表・書家 前田鎌利に聞く

 前田鎌利氏はIT業界で17年間のビジネス経験を持つ異色の書家だ。ソフトバンク勤務時代には、孫正義社長の後継者育成を目的に設けられた「ソフトバンクアカデミア」の第1期生に選抜され、初年度首席の成績を修めた。2014年に独立し社団法人「継未ーTUGUMIー」を設立。創作活動に加え、全国14ヶ所の書道教室を通じて次世代に文化を伝える事業を開始。また、ソフトバンクを始め複数の大手企業でプレゼンテーションやリーダーシップなどの研修講師のほか、コンサルティングなど幅広く務めている。

|書道とプレゼンは同じ

 「プレゼンには、何か伝えたいという『念い』がある。絶えず強く思っていることを書き表す時はこの『念い』を使う」。前田氏はプレゼンの本質についてこう指摘する。

 「継未ーTUGUMIー」には書道塾やプレゼンテーション塾などがあり、グローバル化が進む中、日本人にその必要性が指摘されている「自己表現能力」を養う場を提供しているのが特徴だ。

 「書とプレゼンテーションはツールが異なるだけでどちらも芸術的要素を持つ自己表現の一つの手段で、その根幹には自己表現の一つの手段で、その根幹には自分が伝えたい『念い』が重要」と語る。

 そして、「両方ともとても面倒なもの」と共通点を挙げた。プレゼンではデータを集めて資料を作成し、数字に間違いがないかをチェックし、トークの練習もしなければならない。書も墨をすり、一つの作品を仕上げるには何百枚もかき、その中から1枚を厳選し、書き終われば筆を洗い、道具の手入れを入念にする。書もプレゼンもゴールに向かうプロセスはどちらも面倒くさい。しかし、「面倒くさいからこそ伝わるものがある。面倒くささをそぎ落としてしまったら『念い』は深く伝わらない」と前田氏は言う。

 「書っていうのはただ字をきれいに書くことではなく、もっと意義のあるものだと気づいた」。前田氏が書を始めたのは、大正生まれで、当時の世情もあって文字が書けなかった両親の影響が大きかったという。同じ苦労をさせないようにと学ばせてもらった前田氏は書を一つの「文化」として継承している。自己表現が苦手に思われる日本人だが、本来は相手のことを考えて行動することは日本人の得意分野だと考えている。ただ、近年は日本のそうしたマインドが「伝統文化」になってしまっていると懸念している。「文化」と「伝統文化」の違いは、「日常に存在するか否かということ。『伝統』が付くと、ただ敷居が高くなってしまいがち。特定の人にしか馴染めなくなってしまう。一方で日常生活に根差し、誰もが普段から纏えるものを文化と呼ぶようにしている」。だからこそ、前田氏は書を伝統文化にせず、日常生活の中で筆を取る文化であり続けたいと考えている。

|未来に好奇心をもって

 最近の一部の日本の学生について、「未来への好奇心レベルが低下している」との危機感を持っている。メディアの発達により、本物と対峙することで磨かれていく感性や好奇心に乏しく、それゆえに行動力も物足りないと感じている。行動をしなければ経験値もますはずもない。意欲ある学生もしっかり存在するが、自己表現がうまくできずに成長したくても仕切れない学生たちの現状を見て、前田氏は「伝えることと、実際に伝わることとは違う。そこで気づくことが難しい。気づかせるためには、自分を客観視できる環境を用意してあげる必要がある」。プレゼンでも、自分の意図と相手の解釈に隔たりが生じないようには、「客観視」の訓練が必要だという。

 前田氏は若者にこう告げる。「『僕は普通です』という人がいる。でも、人はそれぞれ自分にしか歩めない人生を歩んでいる。その人にとっての普通は他人からしたら普通じゃない。普通じゃない自分の人生を伝えるツールを磨いてほしい」

「他者となり他者を理解する」経験重要

|横浜なみきリハビリテーション病院 阿部仁紀院長に聞く

 「他者となって、他者を理解する」。これは今回インタビュー取材を行った横浜なみきリハビリテーション(横浜市金沢区)の阿部仁紀院長の言葉だ。そこには、現場に出てプレーイングマネージャーとして最前線で奮闘する阿部院長の熱い想いが込められていた。

|人間味ある関係性を

 —— 通常の病院とリハビリテーション病院の違いは

 「リハビリテーション病院とは、脳血管疾患や外傷などによって脳、脊髄に損傷をおった患者さんの後遺症や日常生活動作(ADL)の改善を目的としたリハビリテーションを集中的に行う専門病院のことです。リハビリテーション病院というのは、他の病院からしか患者さんが来ないので、連携がとても重要になってきます。それも単なる連携ではなく、顔と顔がしっかりと見える、人と人との関係性がとても重要。リハビリをする病院はどんな病院なのか、どんな医者がいるのか。こうした疑問を解消し安心ができるように努めている。最近はインターネットの普及で対面のコミュニケーションが減っているからこそ、より温かい人間味のある関係性を大事にしています」

 —— 患者への情報発信も重要になる

 「メディアやインターネットが発達した今は、誰でも簡単に情報が手に入る。医療の情報も多くのメディアで取り上げられているが、『何が本当のことなのか』と疑問を持っている人も少なくないと思う。メディアというのはあくまで一つの視点で、一つの視点からだけ見てしまうと、どうしても偏りが生まれる。物事は多面体で、いろんな視点で見た方が正しい情報に近づいける。さらに、それが経験に基づく情報なのかということが重要になる」

 —— 経験とは

 「経験というのは本当に大切。言葉や文字だkでは伝わらないことやわからないことはたくさんある。経験をすることにより、言葉や文字では伝わらない部分まで分かるようになる。この経験こそが他者への理解を深める第一歩だと思っています。例えば、初めて風邪をひき患者になれば、その時、初めて患者の気持ちが分かる。経験は他者への理解を深めていく上で重要で、病院スタッフにも、経験をするように伝えている。絵¥私自身も、常に現場に出て経験をしっかり積み、現場視点というものをしっかりと持ち、マネジメントに取り入れている。病院をもっと良くするには、まだまだやることがたくさんある」

|互いに尊重し、助け合う

 —— リハビリの質を高めるのに必要なことは

 「とても優秀なスタッフが一人いたとしても、100人の患者は見られません。やはりリハビリの質は、一定数以上のスタッフがいないと保てない。その上で、当院では『相互依存医療』によって高めている。これは全職員がそれぞれ相互扶助的な関係にあり、お互いを信頼し助け合えう医療。全職員がお互いを尊重し、助け合えば、その力が最大限以上に引き出される。また、笑顔などの非言語コミュニケーションも重要視している。スタッフが患者さんの隣に座って一緒にいること、笑顔で挨拶をすること、こうした些細なことが心のリハビリにつながっている。全職員が一丸となって、患者さんにとって、地域の方にとって、他病院にとって素晴らしい病院になれるように邁進してまいります」

 —— 一番伝えたいことは

 「人は多様な経験をすることによってさまざまな視点を身につけ、それまでとは違った自分つまり他者になれる。他者となったとき、他者の視点で自分を客観視でき、自分をより深く理解できるようになる。『他者となって、他者を理解する』という言葉が、何かの一助となれば幸いです」

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