ビジネス界での教育者 〜日本マクドナルド創業者の下で築いた教育の本質〜 Comfort Zone顧問 田渕 収

Business, Company, interview, Teacher2017.11.21

■ビジネス界での教育者 〜日本マクドナルド創業者の下で築いた教育の本質〜 Comfort Zone顧問 田渕 収

 

 

マクドナルド時代は藤田田氏の側近として、

「予算0から3000店舗をメディアとして広告費で約8億円の売り上げ」

を成し遂げ、マルハン時代には人材開発部長として”人のマルハン”を築きあげた、

 

トップのマーケティング・マネジメントの腕を持つ田渕さん。

 

人材開発の部門で数十年にもわたり「教育」の分野に触れてこられました。

 

今日は当時のエピソードも含め、若者たちへの熱いメッセージをご紹介します。

 

 

■社長室時代、藤田田氏の過酷な指令

 

日本に上陸したばかりで、まだ300人ほどの従業員しかいなかったマクドナルドに

4期生として入社された田渕さん。

 

見習いからマネージャー、店長をご経験され、

最終的には全8部門しかない社長室の企画事業部門 部長にご就任されました。

 

そこは、知る人ぞ知る、マクドナルド創業社長 藤田 田 さん直轄の部門です。

 

当時マクドナルドは東西にわたって進出し、3000店舗を展開していました。

 

そんな中、田渕さんに下された指令は

 

「予算は0で利益を生み出せ。」です。

 

今あるものだけでどう展開していくのか。頭を抱える日々。

 

そこで田渕さんが目をつけたのは「3000店舗」

 

「3000店舗あれば一つのメディアであり、商売になる。」

そう思い立ち

 

今は普通のマクドナルドのプレートのシート・音楽・マックカードを広告として使用し、

結果的に0から総計8億もの純利益を生み出したのです。

 

 

■藤田 田ってかなり庶民的だった!?

 

とある日、田渕さんにお古の靴を渡し「サイズ合うか履いてみて欲しかったら言って」と尋ねた藤田さん。

普通なら社長からの譲りだと思って嬉しいですよね。

 

ここはさすがの大阪の商人。

 

「この靴3万円で買ったから1万円で売ってやるよ」

 

譲りではないのか、、、。どこまででも商人らしさのある藤田さんだったそうです。

 

■日本語(言葉)を制し、俯瞰する

 

藤田さんの社長室には日本語で書いた

「一 十 百 千 万 億 兆 京 垓 、、、」の表がありました。

 

田渕さんが社長室にいた頃、

「兆の次の桁言えるか?」とたずねられ、

 

「これだけ無限大に続く数字の桁がある中で、

私たちが戦っているのはたったの「一から兆。たったこの範囲だけ」なんだ。大きいようでちっぽけなんだ」と言ったそうです。

 

日本語に造詣が深かった藤田さん。

言語や言葉、単位や数字を奥深くまで知ることができれば、

今私たちが線引きしている世界観がより広がるのかもしれません。

 

■マルハン韓(ハン)会長の家族想い

 

少しユーモアの溢れる藤田田とは対照的に、マルハン韓(ハン)会長は暖かく包み込むような方だったそうです。

 

社員と社員の家族も呼んで行う食事会では、

韓(ハン)会長自ら味見をし、自分の目や口で確かめてから

社員に提供する、そんな細やかな配慮が常に絶えなかった方だそうです。

 

 

■Make yourself DO it

 

田渕さんが伝える教育は3点あります。

 

①Off-JT:研修会・セミナーなど

②OJT:日常の業務(実務)を通じた教育

③Self Development:自己啓発

 

この中で最も大切なのが③の自己啓発であり、

 

「You can take a horse to the water, but you cannot make him drink.

(馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない)」

 

という英国で生まれた言葉があるように

 

結局自分次第なのです。

 

田渕さんは人生生涯学習だとし、

 

どこからでも学ぶことができ、世の中に役に立たないことはない。

自分が役立ててないだけである。

 

人の「成長」は

「学ぼう」という意欲・目的意識であり、失敗なんてないのです。

すべては学びか成功の二つに収斂されます。

 

 

■どういった学びが良いのか?

 

田渕さんの学びの中で最も重要なのが

「聴く」ことであるとおっしゃっていました。

 

いわゆるアクティブリスニングであり、コミュニケーション能力であります。

 

相手の深層心理を理解し、円滑な人間関係を築いていくにはまず聴くことから始まるのです。

 

また、田渕さんの伝えるもう一つの学び方として

 

How to ではなくWhyを考えることです。

 

例えば名刺交換に関しても、

単に名刺交換の行動自体を習得するのでなく、

その行動にどういう意味を含んでいるのかを教えることが本質であると言います。

 

形でなく「気持ち」が本質なのです。

 

 

■1+1=3以上

 

「1+1=3以上」とはどういう意味だと思いますか?

これは”人のマルハン”として人材教育に力を入れているマルハンで普段使われている言葉です。

 

 

異質なものがそれぞれ足されることによって相乗効果が生まれます。例えば、フレッシュなオレンジジュースにフレッシュなオレンジジュースを注いでも、

量は増えても質は変わりません。フレッシュなオレンジジュースにソーダという別のものを加えることで

新しい味が誕生するのです。

 

これは一般的な言葉で表せば「多様性の受け入れ」であり、

田渕さんがマクドナルドからマルハン人材開発部長に抜擢された当時、

マクドナルドで培ったノウハウ、マルハンの社員の人たちが持っていたノウハウを足し相乗効果をもたらしたことで、

50年かけて生んだ1兆円を人のチカラでたった4年で2兆円まで達成しました。

 

■最後に談話を通じて

 

田渕さんにお話を伺い、私が感じたことは、田渕さんは手腕ビジネスマンとしてはもちろん、何よりも「教育者」であるということです。

驕り高ぶらない、真剣に向き合う姿勢、向上心、それらを持ち続ける継続性、すべてが今の愛を持ってComfort Zoneと向き合ってくださっている田渕さんから溢れ出ておりました。

 

「ビジネスマンとして成功するには人として成功しなければならない」

と仰っていたことが身を持って感じました。

 

人としての成功とは、

想いやりを持ってコミュニケーションができる人であります。

様々な背景を持った他者を受け入れ、相手を聴くことができる人。

 

そういった人が人としての成功を遂げ、結果的にビジネスマンとしての成功にもつながるのだと私は思います。

 

常に問題意識を持って「これはどうして〇〇なんだろう」と質問を問いかけることです。

そうすれば本質に近づくことができ、より相手や社会を深く理解することができるでしょう。

 

田渕さんの多大なるご指導、ご支援に心より感謝申し上げます。

日々、勉強です。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

CATEGORY

© Comfort Zone INC. All rights reserved.